貴方を愛した記憶 FirstPage










もしも愛する者が、ある日突然記憶を失ってしまったとしたら…俺は再びその人の事を愛することが出来るのだろうか―

もしも愛する者が、俺との日々を全て忘れてしまったとしたら…その人は再び俺の事を愛してくれるのだろうか―






俺には自信がない

愛する自信はあっても愛される自信はない…

アイツに出逢うまでは『愛』なんて感情、何処にもなかった。

だが、アイツに逢う度、アイツの笑顔を見る度に

俺の心にある『愛する』という感情が大きくなっていった。

アイツの笑顔と優しさと愛に包まれたあの日々が

こんなに大切なモノだったなんて、俺は考えてもいなかった…

傍にいるのが当たり前だと思っていた。






銀次……






もしも俺の愛する銀次が、ある日突然記憶を失ってしまったとしたら…




銀次は再び俺の事を愛してくれるのだろうか――










××続××