9:鳴弦の月




そーひょー:
 ぶっちゃけ、一番大好きな話です!!何度も何度も何度も…∞数え切れないほど読み返しました!多分一番読んだ!
 聖がまだ大江山に居て、鬼達の頭領―酒呑童子と呼ばれていた頃の話で、晴明さんとの出逢い、そして人生の伴侶となる雷電(弓生)との出逢い、そして出逢って間もないプロポーズ!
 弓聖にとっても色々な萌え要素がタップリと詰まった美味しい巻!作品紹介には聖と晴明さんとの出会いと書いてありますが、腐女子目で見ると弓生と聖の運命の出逢いとしか思えません(笑)
 もし友達に封殺シリーズを貸そうとしても「長いから…」と拒否られたら、まずこれを貸します!
 封殺鬼って長いからな〜と、読むのを躊躇っている方には、まずこれをお薦めします!そのくらいお薦めなのです!
 酒呑童子の可愛さにノックアウト間違いなしの、面白くて終始萌えで一番大好きな番外編ですv



 先ず最初に表紙が大好きv一番好きです!
 寂しげな表情で涙をツウッと流している酒呑童子に何度キュン死にしそうになったことか!この罪作りなヤツめー!(笑)。
 友人と「どの巻の表紙が好き?」という話題が出たときも、「9巻!!」だと即答しました!!私っていつもは元気で賑やかで騒ぎ捲っている聖が、時折見せる寂しげな表情や不安な表情に、どうやらかなり弱いらしく、メロメロリンキューvvvvって感じらしいです(笑)
 因みにユミちゃんもそんな聖のギャップにメロメロリンキューvvvvv(笑)。因みに三吾も以下同文(笑)
 登場人物紹介の酒呑童子も好きvやんちゃさに不敵な笑みが加わり、キュン死にしそうですvv(笑)
 まだまだ語り足りないけど、このままじゃなかなか内容に行かないので此処らで止めたいと思います。



 冒頭から狸寝入りの酒呑童子が可愛すぎです!んもー、この無防備さんー!!
 これじゃ起こしに来た茨木に寝込みを襲われても文句は言えません(笑)。
 頭領のくせに頭領らしくない物言いや態度に呆れつつも、酒呑童子の余りの可愛さに茨木を始め、周りの四天王達も何も言えません。この酒呑童子を見ると『可愛さって罪ねv』と改めて思い知らされました(違)
 でもそんな酒呑童子でも子供扱いされるのだけは嫌らしく、頭を撫でられて思わず怒ってしまいます。可愛いので無意識の内に頭を撫でてしまった茨木の気持ちは痛いほど分かりますが、酒呑童子にもちゃんと理由があるのでそれは致し方ない。それに酒呑童子を子供扱いしても良いのは、ユミちゃんだけらしい(笑)。だってこの後の巻で出てくる泰親にも高遠が言ってたもんね?「酒呑童子を子供扱いすんじゃねぇーよ!!(=してもいいのは俺だけじゃー!!)」とね。(注:こんな口の汚い言い方はしてません)


 でも真面目な話、酒呑童子も悩んでたんですよね。自分だけ成長しないで周りにおいて行かれる気がして…寂しいんだよね。そんな気持ちを抱えている酒呑童子は可哀想なんだけど、ヤバいくらいに萌え…いえいえ、大好きv




 そしてこの後、偵察に行き、ボーっとしていた酒呑童子は誤って逢魔が辻に入って迷ってしまったときに運命の出逢いをします。…と言っても初めて出逢った時は晴明さんのインパクトが大きかったので、高遠が鬼と言うことすらも気付かなかったんですよね。でも弓生さんは、この時酒呑童子の本名が鬼同丸だということも、思わず浚いたくなるほどヤバいくらいに可愛いヤツだということも、無表情でいて既にチェックして脳内にインプットしてたんですね(笑)。




 そして大江山のアイドル―酒呑童子は、山に戻った後も皆から心配され、結局今回の仕事はお留守番になりました。そして昔の鬼になった当初の頃を思い出しちゃったりしました。そんなとき仲間から入って来た、他の仲間が掴まったとの知らせ―酒呑童子は自分が行かなかったせいだと自分を責め、例えそれが自分を呼び出す罠だとしても、助けに行くことを決意します。
 取り敢えずは都で聞き込み調査を開始した刑事、酒呑童子(笑)。いきなり話し掛けるという新手のナンパ手口だとしても、話し掛けられた人は酒呑童子の可愛さに聞かれてもいないことまで思わずペ〜ラペラ。そして仲間が捉えられている所の目星を付けます。




 そして其処へ向かう途中、人生の伴侶―弓生との二度目の出逢い。でもゆっくり話したのはこの時が初めてなので、初めてと言ってもいいくらいの出逢いでした。…ってゆうか、高遠ってば先回りして待ち伏せ?みたいな(笑)。本人は「『晴明様』が…」と理由を付けていますが、完璧「もう一度、逢いたくて」でしょうね(笑)。そしてこの時やっと高遠が鬼だと言うことに気付き、そのあと雷電だと知りおったまげ、ぺたぺたと触り捲ったり髪を引っ張ってみたりします。この行動は可愛い過ぎでマジでヤバイって!何処まで可愛いんだー、コンチクショー!!
 そして仲間を捉えた男の本性を知り怒り、強気の表情で憤ったかと思いきや、雷電もずっと一人で生きてきたと分かり、自分も一人になるんやろか…と寂しくて危うくて不安げな表情の変化を見て、今度こそ完璧に雷電は恋に落ちてしまいました!そして別れ際に思わずプロポーズ!!行動早っ!!(笑)
 でも「自分の元に来い」と言えず、「晴明様の所に…」としか言えなかった雷電が可愛くもあります(笑)
 因みに先に惚れたのは、絶対に雷電だと断言します!!(爆)




 そしてその後はさすが酒呑童子!という感じで見事に仲間を救い、再び大江山に戻って来ます。
 雷電は雷電で、酒呑童子のことを考えているのを晴明さんに見透かされ、自分の思いを確信します。ってか、雷電のバックの絵には酒呑童子が居ますよ!雷電の脳裏にいるのはあどけなさを残した可愛い酒呑童子ですよ!花、咲いてますよ?←注:咲いてません(笑)
 大江山に戻ってからも酒呑童子のアイドル振りは変わらず、みんなも酒呑童子に笑顔が戻ってきたことを喜び合います。ホント、好かれてたんだなあ…としみじみ。酒呑童子も自分が塞いでいたら、仲間が困るんだということが分かり、笑顔を見せることに決めました。今までのように過ごせるのなら笑ってみせることくらいなんでもないと―。
 それでも酒呑童子は雷電のことを思い出します。あそこにあいつがいる…と。




 物語は此処で終わりですが、結局この直後、酒呑童子は山を降りて雷電の元に行くんですよね。
 そしてその後に大江山が攻められて仲間がみんな死んでしまって……
 そして現代になって知徳によって蘇えさせられた仲間が餓鬼になって聖を苦しめたり、茨木が聖を迎えに来たりとなるわけですね。なんかそう思うと切ないなあ…。茨木を始め、みんな聖が好きだったからね。






 それでは最後に好き萌えシーンや台詞をば。


 『オレもそうなるんやろか…仲間がそのうちおらんようになったら、オレも一人になるんやろか」

 この少し前には、仲間が捉えられてめちゃめちゃ怒り狂ってたんだけど、突然寂しげな表情でこんなこと言うんですよ!きゃあぁ〜vvvどうしよう〜vvv可愛すぎですって!!ってか、このギャップが溜まりませんて!思わず弓生さんだって守ってやりたくなるってなもんです。そしてその結果、プロポーズに至ると…(笑)
 でも聖が不安げな表情とか見せるのって弓生の前だけだし、それがこの頃から変わらないと思うと、とんでもなく萌えますvv


あいつも寂しなったりしたやろか―寂しいと言えば、その気持ちをわかってくれるだろうか。

 これは大江山でこれからも仲間と過ごそうと思いつつ、雷電のことを思わず思い出しちゃった酒呑童子です。可愛いねぇ〜v雷電のさりげない押しも酒呑童子には届いていたようですよ?(笑)。
 …とまあ冗談はさておき、やっぱり互いの寂しさを分かち合えるのは、互いだけだと思うんですよ。
 口で「分かる」と言うのは簡単だけど、実際その寂しさとか辛さを体験しているのは二人だけですしね。
 聖の寂しさを一番分かっているのは弓生だし、弓生の辛さを一番分かっているのは聖。これはもう揺るぎない事実ですよね。それだけに二人の間のラヴ度も増すんだなあと改めて実感しましたv




   



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