6:紺青の怨鬼




大まかなストーリー:
 この巻の萌えポインツは何と言っても聖が死んでしまう事です!そして人生の伴侶をある日突然失ってしまった旦那の行方が最大の見せ場です!
 『聖の死』は弓聖的には美味しいけど、個人的には正直ショックでした。本当にマジ泣きしました。
 つぅっ…ではなく、だあぁ〜っと涙が。ナイアガラの滝とまでは行かないけど、華厳の滝くらいまでは行ったはず。
 でも2回目3回目と読み返す度、段々と美味しくなってきました(笑)
 聖が弓生を思う気持ちと、弓生が聖を思う気持ちとが入り交じって、まるでちょっと高級な喫茶店で飲む生クリーム入りのカフェオレのようでした(意味不明)
 でも聖が死ぬ間際に弓生に残した言葉と、聖が死んでしまってからの茫然自失な弓生の『互いが一番大切オーラ』は未だ健在どころか、輪を増しているので、それだけでご飯が食べられると言うか、弓聖的にはめちゃめちゃ美味しいご馳走様な巻ですv



 今回の見所は何と言っても聖が死んでしまうことと、愛する聖を失った弓生がどうなってしまうのか―!?というのが最大のポインツです!
 まあヒーロー(ヒロイン?(笑))は大抵一度は死にますからね。死んでなんぼの世界だし。(そうなのか?)某アニメの私の初恋キャラなんてザッと数えただけで3回は死にましたからね!←それは死に過ぎ(笑)
 でも人間(あっ、鬼か)いつ死ぬか分からないんだから、伝えなければいけないことはちゃんと伝えないといけない―好きって言葉もいつでも伝えられるワケじゃない。だから後悔しないためにも自分の気持ち―愛しているという言葉をきちんと伝えるべきだったと反省する弓生―6巻はザッとこんなとこですね。(ちょっと違いますよー?誤解しないで下さいねー?)


 この巻は道満のせいで東京が悪に満ちてきて、それなのに愛する者は自分の傍に居ない―という弓生の悶々から始まります。自分が監禁させたくせに!おバカなヤツだ!(笑)
 自分が居ない間に部屋が汚くなっていると聖が怒るので、弓生は新聞や雑誌だけでも簡単に片付けようとしていたら、一冊の本が出て来ました。そしてその本と言うのは、「GWにキャンプに行きたい!」と言って聖が買ってきた本でした。照れ故に「行きたければ一人で行け!」と冷たい事を言い放ってしまった自分。でも聖は諦めずに自分を誘ってくれた―そんな愛の詰まった本を捨てられるワケがない!でも道満が復活したり日本がしっちゃかめっちゃかになってしまい、キャンプどころじゃなくなってしまいました。
 そして、この時弓生は思います。

―何処かへ行こうか。この件が終わったら―。一切のしがらみの追ってこない、遠いところへ…いつか。

 どうやら、弓生は聖と逃避行する気で居た模様です(笑)でもきっと聖が知ったら手放しで喜ぶんだろうな。
 ただ、弓生にとっては誰も知らない二人っきりになれる場所への逃避行だとしても、聖にとっては新婚旅行なんだろうな(笑)
 …ってかそんなに離れたくなきゃ監禁なんかさせんなよ!


 そして42ページ目にしてようやく出て来ました!我らが聖きゅんvvvv
 やっとだよ!長かった…(泣)←泣くなよ
 引き続き神島家に監禁されている聖は登場しょっぱなから「こっから出せー!」と叫んだり、「腹減ったー!メシー!」と叫んだりしてるんだけど、頭の中は弓生のことばっかり。どうやら聖の脳内には弓生しか住みついていない模様です…ま、分かってたけど。(笑)
 膝を抱えて背中を丸めながらずっと弓生のことを考えてます。んもう!離れてても心はひとつってヤツ?会えない時間が愛育てるのさ〜(by郷○ろみ)ってヤツ?ねぇねぇ?(聞くなよ)
 …ちっ!羨ましい。(笑)
 でも弓生のことを考えて不安になる聖は美味しいです!…違った。
 めちゃめちゃ美味しいです!(やっぱ美味しいんじゃん(笑))
 大丈夫じゃないのに大丈夫だと微笑まれる度に聖は辛く切ないらしく、そんな聖の気持ちを分かっていない旦那にちょっとプンプンご立腹!…でもユミちゃんが好きv
 そんな色々な気持ちの狭間で、聖はどうにかして兎に角脱出して道満を倒して弓生に会いに行こう!という短絡的結果に到着します。こんな考え方が聖らしくて好きですvv
 そして結界で監禁されていた堂ごと吹っ飛ばすと言う、いかにも聖らしい方法で脱出(笑)
 どうやら一週間閉じ込められていたので力が有り余っていたようです(笑)


 聖の逃亡は直ぐに弓生にも知らされ、弓生は三吾に電話をします。
 「逃げ出したアイツがそのままウチに転がり込んできたら泣くぜ、俺」と三吾。
 お言葉ですが、三吾さん?万が一、逃亡した聖が弓生に会う前に三吾に会いに行ってたら、泣く前に弓生に殺されると思いますが?(笑)
 …まあそれは置いといて。
 三吾は「家出したガキが帰りづらいのと同じだ」みたいなことを言ってなんとか平和オチにしようとしてますが、弓生は断言します。
 「アイツはひとりで道満を倒しに行った」
 それどころか三吾に対し
 「アイツと付き合ってどの位になる?俺は千年、アイツを見てきた。間違いない」
 と、めちゃめちゃ太い釘を刺します(笑)まるで『だからアイツは俺のモンだ』と言わんばかり。
 もう!それじゃ怖くて三吾も手を出せませんっての!まあ千年見てきたならねー、私でも負けます(笑)
 …まあそれは置いといて。
 真面目に読み取ると、聖の行動形態を千年も傍に居て見てきてよく分かっているなら、監禁なんてさせんなよ!しかも寄りにも寄って神島達彦んちなんかに!と思った人は多かったはず。


 一方、弓生が三吾に聖は俺のモンだから手を出すなと釘を刺していることを知らない聖は、ついに道満基地に到着します。徒歩だったので少々時間が掛かった模様です(笑)
 そして敵の本拠地だと言うのに、何の迷いも躊躇いもなくどんどんと奥に進む聖の行動力が大好きですvvvそこへ滝夜叉ちんが現れます。滝夜叉ちんは聖に対しめちゃめちゃ殺す気で挑んできます。そりゃそうだ!だってヤキモチだもん(笑)
 自分も弓生が好きだったのに弓生は聖を選び、しかも千年以上もの間、ずっと弓生から愛されていた聖に対し100%ヤキモチで挑んできますが、聖は戦っている最中、途中の思考過程をすっ飛ばして滝夜叉がまだ弓生のこと愛してることを分かってしまい、このまま滝夜叉を殺してしまって構わないのか分からなくなってしまい悩んでしまいます。
 そんな優しい聖きゅんが大好きです〜vvvvvvvvv
 そんなこんなで戦う威力を削がれてしまった聖の前に再びシスコン良門(笑)が現れますが、聖はその中の魂が良門ではなく将門ということに気付いてません。以前戦ったよりもダンチに強くて聖も苦戦します。
 そして大怪我を負ってしまうワケですが、どんなに傷を負っても倒れそうでも意識が飛びそうでも何度でも立ち上がる聖がどうしようもないほど大好きだ〜vvvvvvvvvv
 そんなボロボロの聖きゅんの前に道満がやっと出てくるワケですが、ケガで反撃できないほどなのに霊波で身動きひとつ出来なくさせるなんてズルイっすよ!どーまん!
 指一本も動かせない状態で聖きゅんは心臓を貫かれて死んでしまうワケですが、死ぬときがなんて言うか泣かせるし萌えさせる!
 だって死ぬ最期の台詞が『かんにん…ユミちゃん』なんですよ!?
 ずっと傍に居るって約束したのに置いて逝ってしまうことに謝るんですよ!
 かあぁ〜!泣かせるじゃないですか!萌えさせるじゃないですか!聖きゅんっ!
 もうなんてぇか、聖サイコー!弓聖サイコー!って感じですv


 そしてそこへ駆け付けた三吾と弓生が来るわけですが、聖を死なせたくなかったのに間に合わなかったこと―聖を守りたかったのに守れなかったことで弓生は大ショックを受け、聖の亡骸を抱きながら『俺を置いて逝くな』と言ったのを最後に、弓生は自失してしまいます。
 家に帰っても体育座りして怨鬼を呼んでみたり、聖のことを思って息が出来なかったり、言葉も発せず食事も睡眠も取らず生きた人形のように過ごします。

―行かなければ―早く行ってアイツを止めなければ。アイツは直ぐに無茶をするから
―平気で危険な場所へ飛び出して行って当然のように傷ついて泣きそうな顔をする。だからそうならない内に早く行って守ってやらなければ

 そんなことばかり頭をぐ〜るぐる。もうなんだかね…辛いっすよ。こんなに聖の事を思ってたんだねー、弓生は。


 そして聖が死んでしまい、封殺鬼も一気に暗く…じゃない静かになります(笑)
 成樹はあの時の事(4巻で聖に八つ当たりした事)を謝れてないと言って落ち込むし、佐穂子は当然号泣して泣き崩れるし、三吾は自失状態の弓生の面倒を見つつ、みんなをこんな気持ちにさせやがって、聖のバカヤロー気分になるし。でも三吾だって聖が居なくて辛くて寂しいのに、みんなの面倒を見る所はやっぱり良いヤツです♪
 でも聖がいなくなっただけで此処まで空気が変わるんだ?と思うくらい180度変わってしまうのも、聖の影響って大きいんだな…って分かるから好きvv



では最後に好きシーンと好き台詞を。


―嘘だ。こんなことは信じない。絶対に嘘だ。こんな―突然の別れなど。
こんなに呆気なく何の言葉も残さないで、あの相棒の知らない場所で―たったひとりで。
約束があった―それなのに。
―かんにん…ユミちゃん



 これは聖が死んでしまうときのシーンです。このシーンはもうねぇ、ホント大好きvvv
ユミちゃんを残して先に逝ってしまうのが聖にとっては凄く辛いんですよ。しかも何も言わずに死んでしまうことが。最期の最期に思うことが弓生のことばかりで謝るんですよ、約束を守れないことに。先に死んでしまうことに!もうねぇ、ホントやばい!聖が好きすぎるvvvvv


 あとは聖が死んだことを聞いた成樹に三吾が言う台詞。


「聖はもうお前を助けてやれない」
―「死んだ」と聞かされるよりも、その言葉の方がよっぽどリアルだった。



 この台詞ん時は、ホント聖はいつも成樹を助けてあげてたんだなーと思いました。
敵からとかだけじゃなく、精神的にもね。
 自分だって辛いときは沢山あるはずなのに、成樹を大事に思ってくれる聖が好きすぎるvvvvvvv




 …とまあ、6巻は弓生と聖の愛の大きさを確かめつつ、弓生の中での聖の存在の大きさを確かめつつ、聖がもたらす封殺鬼の影響力を確かめつつ6巻は終わりです。
 因みに予告。次の7巻の感想は恐らく174ページから始まると思います(笑)


   



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